FXの『手法はなんでもいい』と機械的段階の重要性ついて

専業トレーダーなど、FXで実際に稼いでいる方は『手法はなんでもいい』と、だいたいみんな同じことを言うのは有名な話で、トレードの勉強をしている方なら何度も聞く話です。

私もこれにはだいたい同じ意見で、手法はなんでもいいなーと思っています。

ただ、これだけだと説明不足な気もするので、今回はこのことについて私が現時点で思っている事を、少し詳しく説明してみます^^

どんな手法も最初はダメ

少しややこしい表現かもしれませんが、勉強を始めたばかりの人、努力をしてこなかった人にとっては『どんな手法もダメ』で、逆に、それなりの努力を続けてきた人は、『手法はなんでもいい』という状況になります。

自転車に乗れる人はある程度どんな自転車にも乗れますし、車だってそうです。

免許持ってたらだいたいどんな車でも運転できます。

逆に、自転車・自動車に乗れない人は、どんなに性能のいいものを用意されても無理です。

また、どんな車にでも乗れるようになると、乗る車よりも「安全運転」のほうが重要になってきます。

これに当たるものが「資金管理」です。どんな手法でも、資金管理ができなければ危険です。

手法はなんでもいいんじゃなかったの?

努力を重ねた上で最終的に出る答えが『手法はなんでもいい』というだけです。

なんでもいいからって、「あの有名な人がいいよーって言ってた!」「1年で1億稼げる手法だって!」っていうノリで、自分で検証もしていない手法を使って勝てるわけではないです。

私の考えでは、『手法はなんでもいい』は、とりあえずなんでもいいから1つの手法に絞って、完璧にその手法に機械的に従って大量のデータをとって、どのような考えでそういうルールなのか?ということまで、仕組みをしっかりと理解すること。

そして、その上で確率的にトータルでプラスとなる手法であれば、なんでも実践に使っていいということだと思っています。

そういう作業をした上で、最終的に残る手法は人それぞれ違いますし、そういう作業が終わって、自分が信頼できる手法であればなんでもいいです。

とにかく、最低でもこの機械的に取引するという段階の作業は必要です。

機械的段階

マーク・ダグラスの『ゾーン 相場心理学入門』という本を読んだ方だと、この機械的段階がどれだけ重要で、私が「最低でもこの機械的に取引をするという段階の作業は重要」と言った理由がわかると思います。

ゾーンの第11章では、トレーダーの3段階の発達過程が書かれています。

  1. 機械的段階
  2. 主観的段階
  3. 直感的段階

この順序を見ただけでも、第一段階である機械的段階すらできないような状態で、主観的・直感的な取引など、ただのデタラメな取引で、まずありえないということがわかると思います。

一番の近道は、この機械的段階をクリアすることです。

Richard J. Dennis(リチャード・デニス)の名言『一回一回のトレードの結果がもつランダムな性格ではなく、自分が正しいことをやっているかどうかに焦点を当てなさい。』でも言っているように、まずは、売買手法に従って、正しくトレードしているかどうかに焦点を当ててやってみてください。

資金管理について

ずーっと、『手法手法手法手法・・・・・・・勝てる手法を教えてくれ!!』って騒いでた人でも、機械的段階を何度も繰り返しているうちに、「実は資金管理ってすげー重要じゃねーの???(;´∀`)」っていうことに気がつくと思います。

この段階までくると、いつのまにか頭の中が手法<資金管理に変わっていて、『手法はなんでもいい』の意味が自分の中でなんとなくわかってきます。

資金管理については、じっくり書くとまた長くなるので気が向いたらまた後日書こうと思います^^