正しい損失と間違った利益

トレードでは、お金が減っているのに正しいという、普通の人には訳のわからないことがおきる。

事前に決めたルールを守った時に被った損失は正しい。

仮に勝率30%、トータルでプラスになるトレンドフォローシステムを回した時、必ず70%は負けトレード。

仮に1000回トレードしたら、ザックリ言うと700回は負けトレード。体感ではほとんどのトレードが負け。心が折れるほどの回数負ける。しかし、これは絶対に負けなければならない数だ。

間違いはどこにもない。間違っていないのに70%の負けトレードでお金は減る。でもこれは正しい損失。

これとは逆に、間違った利益というものもある。ルール違反をした時に得た利益。実はこれが一番厄介だ。

ルール違反でたまたま大きな利益を得てしまうと、それが正しいやり方だと勘違いしてしまう。継続して利益を得られるシステムを捨て、過去の大きな利益を得た武勇伝にしがみつき、気分だけのランダムなトレードをしてしまう原因になる。

正しいのか間違っているのかは、その時の利益や損失で判断してはならない。ルールに従っているかどうかで判断しなければならない。

利益というのは、上下に動く線を捉えるゲームを上手にプレイできたときにはじめて得られる報酬であって、ゲームの内容自体に金銭の問題を持ち込んではならない。

いくら稼いだか?ではなく、どうプレイするのか?が重要。