パラボリックSAR(Parabolic SAR)の計算式を超詳しく解説

パラボリックSAR(Parabolic SAR)の使いどころと設定のコツ」という記事の中で、AF(加速因子)の数値の変更等について少し触れましたが、ある程度計算式の意味を理解してるとやりやすいかなーと思って、今回はParabolic SARの計算式について詳しく書いてみます。

他のインジに関してもそうですが、数値を変更する際に、計算方法とかを知ってると知らないのとでは全然違いますので、自分が使ってるインジの計算式ぐらいは知っておいて損はないと思います^^

Parabolic SARの計算式について

Parabolic SARの計算式ですが…

SAR = 前足のSAR+AF×(EP-前足のSAR)

このような式になります。

SAR

Parabolic SARをチャート上に表示させた時の点の事です。SARを計算して100って出たら、点は100円のとこに付きます。そういうことです。

EP

Parabolic SARがサインを示している期間の最高値(ショートの場合は最安値)です。最高値が更新されていけばEPも更新されていきます。

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AF

最高値(ショートの場合最安値)を更新するごとに、maximumを最高値としてstepの値ずつ増加していきます。簡単に言うと、EPが更新されるたびに、maximumがstepずつ増えてくってだけです。

例えば、初期設定のstep=0.02 maximum=0.2の場合、maximumはstepの10倍なので、高値が9回更新でAF=maximum=0.2になります。

9回の内容を書いてみると・・・

0回目=0.02=step
1回目=0.02+0.02=0.04
2回目=0.04+0.02=0.06
3回目=0.06+0.02=0.08
4回目=0.08+0.02=0.10
5回目=0.12
6回目=0.14
7回目=0.16
8回目=0.18
9回目=0.20=maximum

このように、9回の更新でmaximumに到達します。0.2が上限なので、この後に高値が何回更新されても、ショートに転換するまではAF=0.2のままです。

実際に計算してみる

例えば・・・
step=0.02 maximum=0.2
この設定で、
——————————————————————————
・ロング転換後の高値更新2回目
・前回の高値を更新し最高値=200円
・前足のSAR=100円
——————————————————————————
仮にこのように定義した場合、
EP=200
AF=0.06
EPとAFはそれぞれこのようになります。

SAR = 前足のSAR+AF×(EP-前足のSAR)
この式に当てはめると・・・
SAR=100+0.06×(200-100)
=106

よって、Parabolic SARの点は106円のところに打たれることになります。

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図で説明するとこんな感じです。

転換について

ロングからショートに転換した場合、ロング期間中の最高値がショート転換後の始点(SAR)となります。ショートはその逆です。

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まとめ

Parabolic SARだけでなく、インジに関してはこういう仕組みがわかってると、どの設定をどういじったらどうなるかっていうのがわかってきます。

自分の使ってるインジの計算式や計算方法を調べてみて、1度実際に計算してみると新しい発見等があるかもしれませんよ^^