ちょっと前に、あるトレーダーさんと話している時に、トレードルールが守れない、自分のルールが信頼できないという話を聞きました。
ルールが守れなくて、裁量という名のデタラメトレードをしているらしいのです。
結局これは、手法・ルールの練習・検証不足からきているんだと思います。
自分で使う手法・トレードルールは、しっかり検証して、その上で更に繰り返し繰り返し使って、自分の手法への信頼を積み重ねていかないと、使いこなすことはできません。
トレードルール・手法・インジ等は、トレードをしていく上での、自分の武器となります。
自分の武器を信頼して、使いこなす事ができなければ、まず勝ち続けることはできません。
プロのカンと素人のデタラメ
自分のカンって信頼できますか?
それで負け続けてきたんじゃないんですか?
今の私のトレードに大きな影響を与えているもので、マーク・ダグラスの『ゾーン 相場心理学入門』という本があります。
この本の第11章では、トレーダーの3段階の発達過程が書かれています。
- 機械的段階
- 主観的段階
- 直感的段階
3段階の発達過程の「一番最初」に、機械的段階がきています。
主観的段階、直感的段階はその後です。
トレードに限らず、何かを身につけるのであれば、どんなことでも、1つ目の機械的段階というのはとても大切です。
小学生の時、同じ平仮名、カタカナ、漢字をひたすら機械的に書き続けましたよね?
だからこそ、今は何も考えなくても、スラスラと字を書くことができます。
プロ野球選手だって、格闘家だってそうです。
柔道でも、受け身、打ち込み、投げ込みを何百回、何千回と機械的に繰り返して練習します。
だからこそ、試合でプロの格闘家としてのカンというものが発揮できるんです。
あの有名な武神、愚地独歩の名言でも「空手の基本の型全てを一日1000本、それを数十年続ける事ができるバカなら誰でもできる」というのがあります。(何のことだかサッパリな方はスルーでwww)
ピアノの練習だって、同じフレーズを何度も何度も弾いて、体に染み込ませるように練習しますよね?
こういった機械的段階を中途半端に飛び越えて、試合に勝てますか?素晴らしい演奏はできますか?
トレードだって同じ事です。
こういった基本の繰り返しすらできない人の、カンに基づいたトレードは、不安や欲だらけの、裏付ける合理的な理由が全くない、単なる気まぐれデタラメトレードです。
まとめ
まずは、勝ち負け関係なしに、今自分の目の前にある手法・ルールを、最小ロッド数で50回でも100回でも機械的に繰り返してみてください。
MA2本のクロスでひたすらドテンだっていいんです。
ある程度値動きのある時間帯だったら、そんなに大きく負けることはないです。
自動売買ではなくて、リアルタイムでチャートを見ながら、自分の手で注文を入れていくんです。
同じ手法を100回でも繰り返したら、なにか思いつくことがあるはずです。
そうやって繰り返し使ったものが、自分の武器となります。
思いついたことを、全部メモしてみてください。
そのメモに、武器の磨き方が書いてあります。
世の中には「天才」は確かにいると思いますが、あのイチロー選手でさえ、他の選手の何倍も練習していると言われています。
勝てない人が勝てるようになるには、機械的に同じ手法・トレードルールを繰り返して練習・検証を積み重ねるしかないと思います。
この前私とお話したトレーダーさんには、しっかりと練習して頑張ってほしいので、ちょっと記事にしてみました。
頑張ってくださいねーーヽ(´ー`)ノ